勇の持たない日本縦断記

大学時代に行った半年間の日本縦断を書いていきます。旅好き、自分探し、人との触れ合いに興味がある方に刺激を与えることができるかもしれません。

① 記録的豪雨で幸先不安

 北海道から沖縄へ行くのにピーチを使いました。関西空港で乗り継ぎするのですが、その関西が記録的豪雨に見舞われていました。リムジンバスのタイヤはほとんどが水につかり走ると波が立ちました。空港に到着すると案の定、飛行機は出発を見合わせていました。本来、20時に沖縄について初日はドミトリーに宿泊する予定でしたが間に合いそうにないので宿泊先へ連絡しました。ご厚意により翌日に宿泊とさせていただきました。それからしばらくして飛行機が出発、到着は23時過ぎでした。

 わたしはスーツケースを押して街中まで歩いて移動したのですが、さすがに疲労が溜まり公園で野宿することに。とはいってもテントを勝手に張っていいものか分からず悩んだ末に身障者トイレに入りました。床に持ってきた断熱材を敷いて簡易的な寝床を作り寝袋に入り一夜を明かしました。

 翌朝、目覚めるとお経のような声が聞こえました。外に出て探索すると公園内に神社がありました。それは奥武山公園にある沖宮という神社でした。そこで参拝させていただくと旅の祈願とお祓いしていただき大きなおにぎりとみかんをご馳走になりました。もし天気が良く予定通りに沖縄へ着いていたらこのような出逢いはなかったでしょう。わたしはお礼を言って神社の清掃を少しさせていただきました。

 それからお昼にドミトリーに到着して泥のように眠りました。